「保護されていない通信」と表示される理由｜解除方法も解説

もしあなたのホームページがこのように表示されていると危険です。

どうしてこのような表示がされているのかというと、ホームページのURLが「https」ではなく「http」で始まっているからです。

2018年頃からGoogleは「http」で始まっているURLには、上記のような警告を表示するようになりました。

サイトを運営している側はもちろん、サイトに訪れたユーザーにとっても不安です。

この記事では、URLの「http」から「https」への移行の重要性と方法について説明します。

「http」と「https」の違い

まず、URLが「http」または「https」で始まることの違いを理解しましょう。

HTTP (Hyper Text Transfer Protocol)
これはウェブページをブラウザからウェブサーバーに送信するための通信プロトコルです。

しかし、httpのままでは情報は平文で送信され暗号化されません。

つまり情報が傍受される危険性があるということです。

HTTPS (Hyper Text Transfer Protocol Secure)
HTTPSは情報の暗号化を提供し、データのセキュリティを高めます。

httpsになると、信頼性のある証明書を使用して通信を保護しデータの安全性を確保してくれるようになります。

どうして「https」が重要？

主に３つの観点からhttpsが重要ということが出来ます。

セキュリティの向上

先述の通り、 httpsを使用することでデータの送受信が暗号化され、第三者からの情報の盗み見を防ぎます。

これは特に、オンラインショッピングや個人情報の入力が必要なウェブサイトで重要です。

SEO対策への寄与

Googleはhttpsを使用しているサイトを好意的に評価し、検索エンジンランキングで優遇するようになっています。

つまり、httpsを採用することで、ウェブサイトが検索結果のより高い位置に表示される可能性が高まります。

ブラウザの警告回避

最近のブラウザ（Chrome、Firefox、Edgeなど）は、httpサイトにアクセスしようとすると警告を表示することが増えています。

httpsを使用することで、訪問者が安心してサイトにアクセスできるようになります。

「https」への移行方法

「http」から「https」への移行は、ウェブサイトのセキュリティと信頼性を向上させるために簡単に実施できます。

以下は基本的なステップです。

STEP1. SSL証明書の取得

SSL（Secure Sockets Layer）証明書は、ウェブサイトの情報を暗号化して安全な通信を実現します。

SSL証明書を取得するために、ホスティングプロバイダーに問い合わせるか、信頼性のあるSSL証明書プロバイダーから購入するのが一般的です。

SSL化には無料版と有料版がありますが、ひとまず無料版でOKです。
最近はほとんどのレンタルサーバー会社で無料SSLのサービスが提供されているので、それらのサービスを利用すると良いでしょう。

STEP2. 設定の変更

SSL証明書を取得したら、ウェブホスティングコントロールパネルまたはホスティングプロバイダーのガイドに従って設定を変更します。

通常、これは数クリックで完了します。

URLの更新

ウェブサイト内のURLを「http」から「https」に変更する必要があります。

これには、ウェブサイトのコンテンツやリンク、画像などを更新する作業が含まれます。

WordPressでサイト運用を行っている場合は、「設定」> 「一般」から変更することができます。

301リダイレクトの設定

これは以前の「http」バージョンのウェブページから新しい「https」バージョンへのリダイレクトを設定するステップです。

これにより、古いURLから新しいURLに訪問者が自動的に転送されます。

簡単に言うと、「http://」にアクセスしたら「https://」にURLを切り替える設定のことです。

テストと監視:

移行後、ウェブサイトをテストし、すべてが正常に動作していることを確認します。

また、ちゃんとhttpsが使用されているか定期的に監視し、問題が発生しないようにしましょう。

まとめ

ウェブサイトのURLを「http」から「https」に変更することは、セキュリティの向上、信頼性の向上、SEOランキングの向上など、多くの利点をもたらします。

せっかくサイトに来てくれたユーザーに離脱されないためにも、今すぐSSL化を行っておきましょう！