Googleマイビジネスの投稿機能は、お客様に最新の情報を見ていただき行動してもらうための機能です。
では、適度に投稿さえしていれば集客できるのでしょうか?
この点に関しては、上手くいく店舗とそうでない店舗がはっきり分かれてしまいます。
Googleマイビジネスからの集客が上手くいっている店舗は次の4つを押さえたWEBライティングができています。
- 「自分事」に感じてもらう
- 共感してもらう
- 不安と疑問を解消してもらう
- アクションを起こしてもらいやすくする
この記事では、Googleマイビジネスから集客に繋げるためのWebライティング術についてご紹介します。
「自分事」に感じてもらうためのWeb集客ライティング術
ターゲットを2段階以上に絞って伝える
女性は妊娠すると、自分の生活圏に意外と妊婦さんが多いということに気づくそうです。
これはアンテナが張られているために起こる現象です。
人間は自分に関係のあるものや興味のあるものには自然とアンテナを張るようにできています。
逆に言うと、自分に関係のないものには目もくれないということです。
そこで使えるのが「ターゲットを2段階に絞って伝える」というテクニックです。
以下の例を比べてみてください。
どちらが「自分事」として伝わりやすいでしょうか?
- 福岡県在住の方へ
- ジムに通っている方へ
- 受験を控えているお子さんをお持ちの方へ
- 福岡県在住で35歳の男性へ
- ジムに通っているのに、なかなか痩せない方へ
- 春日市での高校受験を控えているお子さんをお持ちの方へ
「APSORAの法則」で書く
「APSORA(アプソラ)の法則」とは、誰でも理解しやすく納得しやすい文章の流れのことです。
やみくもに文章を書いても伝わりません。
読んでいる人の心理状態に沿って、適切なタイミングで読者の求めている情報を提示してあげます。
「●●してみたい、でも▲▲な方へ」
- 福岡県在住で35歳の男性へ
- ジムに通っているのに、なかなか痩せない方へ
- 春日市での高校受験を控えているお子さんをお持ちの方へ
「●●な悩みはございませんか?」
- 健康診断で血圧やコレステロール値が気になる結果が出てしまい、健康管理に不安を感じていませんか?
- 思うように体重が減らず、努力が報われないと感じていませんか?
- お子さんが一生懸命勉強しているのに成績が思うように伸びず、合格できるか不安ではありませんか?
「当社の●●なら解決できます!」
- 栄養バランスを考えた食事指導と、専門トレーナーによるパーソナライズドな運動プランで、無理なく健康を維持する方法を提供します。
- 痩せにくい原因を探り、あなたに最適なトレーニングメニューと食事アドバイスを組み合わせて、確実に結果を出すサポートをします。
- 専門の講師が個別に指導し、お子さんの弱点を克服するための効率的な学習プランを提供します。
「お客様の声、Q&A、スタッフの紹介、返金保証など」
- すでに多くの方が、このプログラムで健康を改善し、生活の質を向上させています。
- マンツーマン指導で、あなたが目指す体型に確実に近づけます。
- 春日市の高校受験に特化した対策チームが全力でサポートします。
「無料体験、資料請求、無料カウンセリングなど」
- まずは無料カウンセリングを受けて、あなたに最適な健康プランを見つけましょう。
- 1ヶ月0円キャンペーンにお申し込みください。
- まずは無料体験授業にお申し込みください。
共感してもらうためのWeb集客ライティング術
「想い」を書いて共感を促す
ベタですが、「想い」を発信すると共感は生まれます。
- どうしてこのサービスを提供しているのか
- このサービスを通してお客様にどうなってほしいのか
- 嬉しかった体験談
Webライティングとは言え、書いている人も読んでいる人も人間です。
このことを忘れてしまって、ついボット的な文章になっている事業者さんが非常に多いのは勿体無いです。
シンプルに、カジュアルに、目の前にいるお客さんに語りかけるように「想い」を書いていきましょう。
根拠を伝える
「このサービスはおすすめです」とだけ書くのではなく、客観性を持たせるために具体的な理由を示すことが重要です。
「おすすめ」という主観的な表現では、読者にとっての信頼性が弱まってしまいます。
具体的なデータや理由を挙げて、なぜそのサービスが優れているのかを説明することが共感を得るために不可欠です。
たとえば、「エコライトX100」というLED電球を紹介する際の以下の文章を見比べてみてください。
オノマトペで五感に訴える
オノマトペ(擬音語・擬態語)は、直接脳内に訴えかける力が強い表現として知られています。
とても感覚的な言葉なので、読む人にとってもイメージしやすいんです。
以下は”普通の言葉”を使った文とオノマトペを使った文です。
どちらがより鮮明にイメージできるか一目瞭然だと思います。
- このドリンクは冷たくておいしいです。
- このドリンクはキンキンに冷えて、ゴクゴク飲めるおいしさです。
- 新しい靴はとても快適です。
- 新しい靴はフカフカして、とても快適です。
- このパンは柔らかくて甘いです。
- このパンはフワフワで、ほんのり甘いです。
- このシャンプーは髪をしっとりさせます。
- このシャンプーは、髪をサラサラでしっとりとさせます。
- このカレーはとても辛いです。
- このカレーは、ピリッと辛くて刺激的です。
- このシャンプーは髪をしっとりさせます。
- このシャンプーは、髪をサラサラでしっとりとさせます。
- このチョコレートはとても甘いです。
- このチョコレートはトロッと甘く、口の中でとろけます。
- このソファは柔らかくて座り心地がいいです。
- このソファは、フカフカで座り心地が抜群です。
- このスープは温かくておいしいです。
- このスープは、ホカホカでおいしさが染み渡ります。
- このバッグは軽くて持ちやすいです。
- このバッグは、ヒョイッと持ち上げられて軽いです。
- この車は静かでスムーズに走ります。
- この車は、スーッと静かにスムーズに走ります。
主語を「あなた」にする
情報を発信する際に「当店は〜」「当社は〜」「弊社の商品は〜」のような主語ばかり使っていませんか?
これだとユーザーは「自分事」と認識してくれません。
読んでいる人が主語になる文章を考えてみてください。
このように主語を「あなた」にすることで、読者が自分自身をそのシチュエーションに当てはめやすくなり、より強い共感を得ることができます。
来店者のエピソードを書く
これは僕の実体験です。
新しい土地に引っ越したばかりの時、家の近くで美容室を探していました。
でもどの美容室も女性の写真ばかり。
男性向けのサービスはやってないのかな…?
そんなとき、1店舗だけこのような投稿がありました。
このことから、「若い男性向けのサービスもある」ということが容易に想像できます。
来店者のエピソードを書くことによって、似たような属性の人に対して「自分事」と認識してもらえるわけです。
来店者のエピソードを書く際には以下のポイントを参考にしてください。
■ 客層
└年齢、性別、住まい、個人 or グループ
■ 利用シーン
└イベント、季節、トラブル
■ 課題
└悩み、不安、心配事
■ 利用状況
└頻度、滞在時間
不安と疑問を解消してもらうためのWeb集客ライティング術
この記事の「自分事」に感じてもらうためのWeb集客ライティング術で紹介した「APSORAの法則」を覚えていますか?
誰でも理解しやすく納得しやすい文章の流れのことですね。
- Address (呼びかけ)
- Problem (問題提起)
- Solution (解決策)
- Relieve (安心感)
- Action (問題提起)
読者が抱えている問題に対して解決策を提示しても、読者はまだ「本当にこのお店で大丈夫かな?」と不安を感じています。
不安と疑問を解消するには、買わない理由を潰すことが重要です。
お客様の買わない理由に先回りして回答することで、不安や疑問点を解消することができます。
信用に関する不安と疑問
- この会社は本当に信頼できるのか?
- 過去の顧客の評価やレビューは信頼できるものなのか?
- トラブルがあった場合、きちんと対応してくれるのか?
- 支払い情報が安全に管理されているか?
- 提供される情報やサービスが正確で誠実なものなのか?
配送や納品に関する不安と疑問
- 注文後、いつ商品が届くのか?
- 配送中に商品が破損することはないか?
- 指定した日時にきちんと届くのか?
- 配送が遅れる場合、どう対応してもらえるのか?
- 配送費や追加料金が発生しないか?
契約に関する不安と疑問
- 契約内容に隠れた条件がないか?
- 契約期間中に解約や変更はできるのか?
- 追加料金や隠れた費用が発生しないか?
- 契約後にサポートはしっかりしてもらえるのか?
- 契約に関する不明点を解決できる窓口はあるのか?
使用に関する不安と疑問
- 初めて使う際に、きちんと使いこなせるのか?
- 使用中に問題が発生したらどうすればいいのか?
- 使用方法がわかりやすく説明されているか?
- 他の商品やサービスと併用できるのか?
- 長時間使用しても安全か?
保守に関する不安と疑問
- 定期的なメンテナンスは必要なのか?
- 故障した場合、どのように修理や交換ができるのか?
- 保守サポートは迅速に対応してくれるのか?
- 保守サービスに追加費用がかからないか?
- 保守や修理の際、代替品は提供されるのか?
アクションを起こしてもらうためのWeb集客ライティング術
はっきり伝える
読者にアクションを起こしてもらうためには、「何をすればよいのか」を明確に伝えることが重要です。
簡単なことですが、意外にできていないところが多いです!
具体的な指示がないと、読者は次の行動に迷い、ページを離れてしまう可能性があります。
例えば、あなたが地域のカフェのオーナーで、「今すぐ予約して、特典をゲットしよう!」というキャンペーンを行うとします。
この場合、以下のように明確で簡単なアクションを促す言葉を使います。
この例では、「予約する」という具体的なアクションがはっきりと伝えられており、そのボタンがどこにあるかも説明しています。
また、予約によって得られる特典も明確に示されているため、読者は迷わずに行動を起こすことができます。
反対に、具体的な指示が曖昧な場合、読者は次に何をすればよいのか分からず、行動を起こさないかもしれません。
この文では、読者がどのように予約すればよいのかが伝わっていません。
「ご予約ください」と言われても、どこで、どうやって予約すればよいのかが不明です。
また、予約による具体的なメリットが示されていないため、読者の関心を引きにくくなっています。
このように、読者にしてもらいたい行動をはっきり伝え、具体的な手順やメリットを提示することが、効果的なWeb集客ライティングに不可欠です。
ダメな例を避け、読者が迷わず次のステップに進めるようなライティングを心がけましょう。
まとめ
Googleマイビジネスの投稿機能は、最新情報を提供し、顧客に行動を促すための強力なツールです。
しかし、ただ投稿をするだけでは効果的な集客は期待できません。
成功している店舗は、次の4つのポイントを押さえたWebライティングを行っています。
ターゲットを絞り込む
人々は自分に関係のある情報に敏感です。
そのため、ターゲットを2段階以上に絞ることで、読者が「自分事」として受け取りやすくなります。
例えば、「福岡県在住の方へ」とするよりも、「福岡県在住で35歳の男性へ」と具体的にすることで、より強い共感を引き出せます。
APSORAの法則で構成する
APSORAの法則とは、Address(呼びかけ)、Problem(問題提起)、Solution(解決策)、Relieve(安心感)、Action(行動喚起)の順で文章を構成し、読者の心理に沿った流れで情報を提供する手法です。
これにより、読者にとって理解しやすく納得感のある内容になります。
共感を得るライティング
読者が共感できるような「想い」やエピソードを伝えることで、単なる情報提供ではなく、心に響くメッセージを届けます。
たとえば、商品の入荷エピソードや、自分の体験を織り交ぜた文章は、読者に親近感を与え、共感を生み出します。
具体的な根拠を示す
ただ「おすすめ」と言うのではなく、具体的なデータや理由を示すことで、読者の信頼を得ます。
例えば、「エコライトX100は省エネで長寿命」といった主観的な表現よりも、「消費電力が80%削減され、寿命が50,000時間」という具体的な数字を示す方が信頼性が高まります。
オノマトペを活用する
オノマトペ(擬音語・擬態語)は、五感に訴える力が強く、読者に鮮明なイメージを伝えやすい表現です。
例えば、「冷たくておいしいドリンク」よりも、「キンキンに冷えてゴクゴク飲めるドリンク」という方が、感覚的にイメージしやすくなります。
明確な行動を促す
読者に具体的なアクションを促すことが重要です。
「ぜひご予約ください」という曖昧な表現よりも、「今すぐこのページの『予約する』ボタンをクリックしてください」といった具体的な指示が、読者の行動を促しやすくします。
また、行動によるメリットを明確に示すことで、読者の興味を引き、実際にアクションを起こしてもらえる可能性が高まります。
これらのポイントを押さえることで、Googleマイビジネスの投稿が単なる情報提供ではなく、読者に強く響き、行動を促す効果的な集客ツールとなります。